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2人の男の攻略法

第2章 優しい言葉

雪はまっすぐと翔の目を見る。


翔「雪はさ・・・昔の事どうでもいいの?」

翔は唐突に話はじめた。

雪「昔のことって・・・」

翔「俺のこと好きだったんじゃないの?なんで急に連絡とらなくなったのか理由が知りたい。」

翔は眉間にシワをよせ少し辛そうな顔をしていた。

雪「それは・・・」


翔「おれ・・・雪の事忘れられなかった・・・・」

雪「えっ・・・?」

ぎゅっと後ろから強く抱きしめられる。

翔「雪・・・また前みたいに」
顎をひかれ唇が重ねられる。

急な出来事にパニック状態の雪。

翔は強引に雪の口に舌を忍び込ませる。

雪「ん・・やっ・・やだ翔・・・」

翔「雪のヤダはもっとって意味だよね。」

そう言うとまた唇を重ねる。



涙が溢れた。



翔は雪の涙を見て動きを止める。

翔「なんで泣くの?」

雪「くっ・・・うっ・・・」
堪えきれず嗚咽が漏れる。

翔「なんで・・・」

雪「翔は・・翔は何もわかってない・・・。」

翔「なにがだよ?言ってくれなきゃわかんないよ!」


雪「あの日・・・翔が風邪で学校休んだ日・・・見ちゃったんだよ」

翔「・・・・!!!!」

翔は唖然としていた。
雪は話を続ける。


雪「僕は・・・翔の事好きだって・・・ちゃんと伝えたよ。翔が僕とセックスするのは受け入れてくれたからだって・・・そう思ってた。」

雪はポロポロと涙をながす。


翔は何も言えず静かにうつむいた。


雪「翔は・・・僕の事・・・好きだったわけじゃない。」

翔「それは・・・・」

雪「僕は・・・翔のおもちゃじゃないんだよ?ただセックスするだけの道具じゃない!」



泣きながら叫んだ。

責めたって何も変わらない。そんなこと雪にもわかっていた。



翔「俺は・・・雪のことちゃんと好きだったよ・・・。」

翔がポツンと呟いた。

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