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愛のかけら

第3章 隣で愛して

・・で・・夏休み・・
私毎年海外に旅行行くんだけど・・
間が持たないこんな状況だから相模と2人だけって・・のが・・

かといって今年行かないってのも超超超怪しいじゃない?
だから頑張って優愛を誘ったのにぃ~~撃沈。
まぁあのあと優愛も、ごたごたしたみたいだからそういうの関係してたのかもしれないし・・

・・で、旅行中・・
飛行機内もファーストクラスの椅子で少しゆとりのある隣同士

相模が全てをしてくれるし、本当なぁんにもしないんだけど、それってつまり私の私物も何もかも掌握されてるってことよね・・

最近改めて気づいてちょっと複雑な気分だわ。
青い空に厚い雲、下には海・・快適過ぎる飛行機旅も落ち着かない・・

相模を好きになったって、どうしようもないのに・・
だって執事よ?
つまりは、雇い主と従業員じゃない!
お父様だって、もっもっもしっ・・万が・・いや億が一相模と、けっけっ・・結婚////なっなななっても・・許してくれなさそう・・

「はぁぁ~」
「随分と深いため息ですね?最近どうかしましたか?」
身を乗り出して顔を近づけ、聞いてくる

大きめの瞳がキラッと輝く
長いサラサラヘアを後ろで束ねた相模に赤面する

「なっ・・・なんでもないわ」
手で口を隠すように、窓から外を眺めて逸らした

相模が小さくため息を吐くのが聞こえた
トクっと心臓が跳ねた

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