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恋した相手は痴漢です

第1章 契約

「はい、手を出して」
言われた通り、右手を出す

厚みのある小さめの鍵

「今日からここ使って」
「え!?」
またもにこっと微笑まれる

「自炊できる?」
「う~・・ん・・って本気なの!?」
「本気なの」
穏やかに言われ、戸惑う

「なんか愛人囲うきぶんだよ」
「え!?」
「アハハ」
あははって・・
「あっ僕も合い鍵あるからね。いつでも来るよ」
「・・そう・・なんだ?」
「うん。変なことしたらダメだよ」

フッと冷たい空気を放たれ、背筋がぞくりとした

「しっ・・しないよ!」
にこっと懐っこい笑顔を向けられる

ちょっと見つめ合う

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