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恋した相手は痴漢です

第1章 契約

「入らないの?」
「え?あっ・・はっ・・入ります・・」

気恥ずかしさを隠すように、玄関に鍵を差し込み回す

鍵の開く音がして、緊張する

ゆっくり玄関を開ける

白を基調としたまるで、お人形のお家セットを思わせる造り

昔憧れたインテリアが今鎮座している

「ここキッチンね。冷蔵庫に一通り食べ物あるからね。必要な物は言ってね」

こくっと頷く

「こっちがベッド」
「おっきぃね」
「一緒に寝るしね」
「え!?」
「え?」
ドーッと赤面する優愛

「あはは。赤くなってる~!大丈夫。そーゆーことだからね」
またもにこっと微笑まれる

「そっ・・そーゆーことって・・」
「こっちがバスルームだよ。トイレはあっちね」
聞こえてないのかそのまま部屋を案内する遥

トボトボついていく優愛

また、ベッドに戻る

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