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ヤンデレラビィ

第1章 僕の彼女はヤンデレです


次の瞬間背中で押さえてる扉から物凄い衝撃が伝わってくる
きっとパイプ椅子かなにかで扉を叩いてるんだろう
……もうこういった事には馴れたんだと思う
冷静になって考えてる自分がたまに怖くなる

どんどん扉から伝わる衝撃は強くなってくる
背中に伝わる痛さに扉を開けたくなる
でも今開けたら開けたらー……!











……………あれ?
叩くのを止めた……?

一気に空気が落ち着いてくのがわかった
ホッとして汗を拭う
静かになったうちにここから出なきゃ…
また叩き出したら今度こそ命の保証はない

壁の上にガラスが張られていてそこから様子を見ようと机に足をかけた
縁に手をかけ教室の外を覗こうとした瞬間




















「うああぁあああぁぁッ!!!!!!!!!!!!」

突然ガラスが割れ目の中に破片が突き刺さる
あまりの痛さに正気でいられなくなりそうだった

「たぁくん……大丈夫かな?今助けに行くよ………」

美羽の声で一気に現実へと戻される

「扉開けるからねー。扉から離れて……って、あーそっかぁ。たぁくん目見えなくなっちゃったんだっけ?」

「み、美羽…………っ」

「じゃーいくよー?
 せーのっ!!」


響き渡る破壊音
割れる音に、ひん曲がるような音
視界は真っ暗で、痛くて……
怖くて怖くて、何も動けなかった

「ふぅ~。やっと終わったよたぁくん。今迎えに行くからね……」

破壊したものの上を踏み潰して歩く美羽
もうすぐで捕まってしまう
もう、ダメだ

「アハハハハ……………アハハハハハハ……………。たぁくんみーっけ」

「大丈夫だよ。たぁくんは私が一生ついてるから。怖がらないで?私が側にいる。ずっーーっと一緒…。たぁくんは私のモノ。私はたぁくんのモノ…。だから2人はずっと一緒………。ずっとずっと一緒だよ…………?大好き、ホントに大好き。好き好き好き好き大好きだよたぁくん……………。何から何まで大好き…髪の毛だって爪だって……。大好き……大好き…大好き大好き大好き………………」




僕の彼女はヤンデレです--end*

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