テキストサイズ

ヤンデレラビィ

第2章 俺の妹はヤンデレです


気付いたときにはもう手遅れだったんだと思う
家族皆気づかないうちに
少しずつ、確実に変わっていった

俺の妹は変なのか?と思い始めたのはある出来事

朝、水を飲んだコップを流し台に置いたままだったことに気づいた
俺の家は使ったものはすぐ仕舞う!
みたいな決まりがあって、お皿とかコップは食洗機に入れなきゃいけなかった

(ヤバヤバ………)

軽く急ぎ足でキッチンに向かうと誰かの気配がした

(うわっ。母さんかな……?)

母さんだと怒られるな、あぁメンド…
そう思って恐る恐る覗いてみるとー

「……んっ。はぁ……お兄ちゃんの、使ったコップだぁ………っ」

そこには明らかにおかしい表情をした妹だった
妹は俺の使ったコップを見つめた後俺が口を付けたであろう部分に舌を這わせた
その光景に鳥肌が立ち思わず自分の部屋に逃げ込んだ
しっかりと鍵を閉め扉にもたれかかった
冷や汗が止まらなかった

(なんだ……?舞南は俺のこと好きなのか……?)

その時はそう、思った
時間は朝だったし、両親も居たから舞南には何も言わず家を出た
その時妙に舞南からの視線が凄い気になった

そんな事件?から2週間たった
俺はすっかりあの恐怖を忘れていた
心の底であの事件を否定するものがあったのかもしれない
舞南も普通に接してくるし大丈夫だと……………油断していた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ