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犬カレ

第2章 犬カレ

あなたが居そうなところを
早足で見て廻る

グラウンド
中庭
食堂
図書室

ある教室の中から、楽しそうな笑い声が聞こえた
その中には当然あなたの声もあって

吸い寄せられるように、教室にゆっくり近づく
やっぱり、あなたは居て楽しそうに笑ってる
あなたの周りにはたくさんの人がいて…

私にはその中に入り込む勇気なんてなく
ただ、そこに立ち尽くすだけで…




そんな時、あなたと目が合った
直ぐに目を逸らして
歩いてその場を去った

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