続・捨て犬
第7章 怒ったり…しねぇよ?
「焼きたては
美味しいわよぉ~
でもね
紙で軽く包んで
あげるわね
お家で
ゆっくり食べなさい?
おばちゃんは
お邪魔だから
さっさと帰りましょ(笑)」
「そんなことないですよ
俺、今すぐにでも
食べたいくらい」
「いーの、いーの
あ、でも一個だけ
パンもらうわね
主人にあげるから」
「あ、はい
って・・一個でいいんですか?
大事な息子には
あげないんですか?」
「あははは(笑)
もうず~っと前から
あげてないわよ~
誰からも
もらわなかったら
本チョコもらいたくなって
ちゃんとした彼女でも
作る気になるでしょうよ
そんなものよ?
カズマくん」
「そんなもん・・・ですか・・」
「そーよ、そんなもん、そんなもんっ」
そんなもん
なんだ・・・
そっ・・か・・
熱々のパンを抱えて
俺はエミと店を出た
なんだか
ちょっと
こだわってたあることが
ひとつ
俺の中から消えて
その消えたものが
あった場所に
スッと
エミの
満足そうに
頬をゆるめた笑顔が
入ってきた
その時俺は
エミがまた
より一層
愛おしくて
たまらなくなったんだ
美味しいわよぉ~
でもね
紙で軽く包んで
あげるわね
お家で
ゆっくり食べなさい?
おばちゃんは
お邪魔だから
さっさと帰りましょ(笑)」
「そんなことないですよ
俺、今すぐにでも
食べたいくらい」
「いーの、いーの
あ、でも一個だけ
パンもらうわね
主人にあげるから」
「あ、はい
って・・一個でいいんですか?
大事な息子には
あげないんですか?」
「あははは(笑)
もうず~っと前から
あげてないわよ~
誰からも
もらわなかったら
本チョコもらいたくなって
ちゃんとした彼女でも
作る気になるでしょうよ
そんなものよ?
カズマくん」
「そんなもん・・・ですか・・」
「そーよ、そんなもん、そんなもんっ」
そんなもん
なんだ・・・
そっ・・か・・
熱々のパンを抱えて
俺はエミと店を出た
なんだか
ちょっと
こだわってたあることが
ひとつ
俺の中から消えて
その消えたものが
あった場所に
スッと
エミの
満足そうに
頬をゆるめた笑顔が
入ってきた
その時俺は
エミがまた
より一層
愛おしくて
たまらなくなったんだ