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続・捨て犬

第11章 ゆっくりしても・・いいの?

由香ちゃんも
晩飯の準備を
手伝うらしく

エミと
由香ちゃんは
2人で台所に消えていった


いったい
いつも
2人で何を
話してんだか・・・


心配になるぜ


喉が渇いた俺は
ささっと着替えて
ビールを取ろうと
部屋を出ると

台所で話をする
由香ちゃんの声が
聞こえてきた


「大丈夫だってば!!
あたしなんか
お客さんに
コーヒーかけちゃったことも
あるんだよぉ(笑)」


え?
それはマズイだろ


「でも・・・」


俺は
部屋から出るのをやめて
2人の話に
聞き耳を立てた


「いーのいーの
あたしなんかさ
千円札もらったのに
一万円札と間違えて
たっくさん
おつり渡しちゃったことも
あるんだから(笑)」



「そう・・なの?」



「あははは(笑)
もっと知りたい?
あたしの失敗談(笑)」



「うん」



「こないだはね・・・」



由香ちゃんは
ほんとかどうか
分からないけど
ファミレスでの
バイトの失敗談を
エミに
面白可笑しく話続けた


おばさんに
頼まれて
来てくれたんだろう
と思った


赤ちゃんができれば
結婚できると
エミに吹き込んだ
あのことは

まぁ
許してやることにした



いい子だな

由香ちゃんも。


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