テキストサイズ

続・捨て犬

第13章 なぁ、どっちだよ

静かだった
商店街に
だんだんと人通りが
多くなってきた


学校も終わり
買い出しの主婦も
増えてくる時間だ


予約していたケーキを
取りに来るお客さんも
増えてきて

だんだんと
店の中は
すごい人になってきた



よし

そろそろ
俺も
本腰いれて・・・


そう思った時


女子高生が二人
店にやってきて

「なんか・・
お客さんいっぱいだね・・」

と、入口から
中をのぞいてしゃべってる


エミと・・

同じくらいの歳かな・・


俺は
その二人に

「あっ
ケーキなら
ここでレジできますよ?」

って声をかけてみた


友達同士で
パーティーとか
やるんだったら
ケーキ買ってって
くんないかな~なんて思って。



「どうする?

でも・・・・

そうだよね
もうちょっと
してから来よーか

うん

そうだね」



とかなんとか
二人は
小さな声で相談し


「やっぱり
また、あとで来ます」


って言って
どっかに行ってしまった。



なかなか
ちゃんとした受け答えに
ちょっと好感をもちつつ
俺は
その女子高生を
目で追った


マフラーして
手袋して
寒いね~
なんて言いながら
歩いてく
仲よさそうな二人



寒いなら
そんな
短いスカート
はくなっつーの



い、いや

やっぱ
短いのがいいけど

ストーリーメニュー

TOPTOPへ