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続・捨て犬

第14章 あたり

「ちょっと・・いい?」



おばさんが
俺とエミを
休憩室に誘った



休憩室に入ると

さっきまで
背筋の伸びていた
おばさんの背中が



丸くなった




「聞いてるでしょ?

別れちゃった
みたいなのよね・・・」




「・・・あぁ・・はい・・」




「あの子には
もったいないくらい
すごくいい子でね

なんだか
あたしまで
はしゃいじゃって(苦笑)

もしかしたら
お嫁さんに
なってくれるのかしら~~

なんて」





「萩原も

そんなこと
言ってました」





「ダメなのかしらね・・・

ケンカでもしちゃったの
かしらね・・

もうね
息子が悪いに
決まってるんだけどね・・」




さすがに
浮気のことは
言えなかった





「あんた達は
うまくやってちょうだいね?

おばさん
エミちゃんも
カズマくんも
大好きなんだから

2人とも

娘や息子みたいに
思ってるんだからね?」





「あ・・

はい・・・」




言葉が詰まった




「ほんと

沢山お世話になって
ほんとうに

ありがとうございます



あ・・あの・・・




おばさん・・」





何言うつもりなんだよ



俺・・・


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