
続・捨て犬
第16章 いくつ?
フラワーシャワーが
終わると
二人は振り向いて
俺達に一礼をし
そして
ブーケトスが
始まろうとしていた
「エミ」
「ん?」
「久保木さんが
これから手に持ってる
花を投げるんだけどさ
それを取れた人は
次に結婚できるんだ」
「え?そうなの?」
俺の耳打ちに
エミが驚き
目を丸くさせてるのが
おかしくて
エミを
ぎゅ~って
抱きしめたくなった時
エミが
俺の袖をひっぱった
「なんだよ、エミ」
エミの視線の先に
目をやると
さっきまで
階段の下にいた2人が
俺たちの目の前に
立っていた
そして
久保木さんは
手に持っていたブーケを
エミの前に
差し出したんだ
「是非、次はエミちゃんに・・」
エミは
どーしていいか
わかんなくて
すがるような目で
俺を見上げた
けど
そんな目で
見られても
俺もどーしたらいーか
わかんなくて
俺は
萩原を見上げた
すると
萩原は
こう言ったんだ
「俺、変わったぞ
こんな俺だって
変われたんだ
だから
心配すんな
絶対に変われる
てかもう
変わってる
みんな
お前ら応援してんだ
見てみろ」
パチ…パチパチ…
パチパチパチパチ…
