続・捨て犬
第19章 最終章③・・・本性
もしかして
エミ?!
急いで
足音の方を振り返ると
エミとは全く違う
髪の短い女性が門扉へと向かって
走って行くのが見えた。
「おい!待て!
待たんかっ!!」
エミの親父は
叫び散らし
その女は
逃げるように走る
そして俺達は
全身に鳥肌を立てていた
その女の顔が
アザだらけだったからだ
「エミじゃなくて
……っ…よかった…」
思わず
漏れた言葉が合図のように
萩原が走り出し
その女を追った
「放っておけ!!!」
その言葉も無視して
萩原は
その女を追った
「チッ…
あ、いや
大丈夫なんですよ。
本当に何でもないんです。
そんなことより
幸音の話を…」
その女のことは
もうどうでもいいのかよ
エミの親父は
逃げ出した女のことも
その女を追った萩原のことにも
もう視線を合わせることはなく
俺をジッと見つめた
その
軽く微笑んだように見えていた
瞳の奥に
俺は
悪魔を感じた。
エミ?!
急いで
足音の方を振り返ると
エミとは全く違う
髪の短い女性が門扉へと向かって
走って行くのが見えた。
「おい!待て!
待たんかっ!!」
エミの親父は
叫び散らし
その女は
逃げるように走る
そして俺達は
全身に鳥肌を立てていた
その女の顔が
アザだらけだったからだ
「エミじゃなくて
……っ…よかった…」
思わず
漏れた言葉が合図のように
萩原が走り出し
その女を追った
「放っておけ!!!」
その言葉も無視して
萩原は
その女を追った
「チッ…
あ、いや
大丈夫なんですよ。
本当に何でもないんです。
そんなことより
幸音の話を…」
その女のことは
もうどうでもいいのかよ
エミの親父は
逃げ出した女のことも
その女を追った萩原のことにも
もう視線を合わせることはなく
俺をジッと見つめた
その
軽く微笑んだように見えていた
瞳の奥に
俺は
悪魔を感じた。