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続・捨て犬

第4章 おいで、してやるから。

電器屋に入り
下見済みの
オーブンレンジコーナーへと
真っ直ぐ進む

エミの笑顔が
見られると思うと
勝手に顔がにやけて仕方ない

エミは
キョロキョロしながら
俺に手を引かれて
ついてきた


「エミ、見て」

「うん」

「オーブンレンジ~!」

「…あ……うん…」

あ、あれ?
笑わねー・・・の?


あ、そーか
買ってやるって言わなきゃ!


「好きなの買ってやるから
エミ、選んで?」


「えっ…」


「人の借りてたら大変だろ?
家にあれば、いつでも
エミの好きな時に
パンやけるじゃん。
焼き立てのパン
食いたいから
買ってやることにした」


よし、ここで
エミは
なんにも言わないで
上目遣いでニコ〜〜ってするんだ


ニコ〜〜って


する


はず…



なんだけど?

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