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続・捨て犬

第6章 ごめんな……エミ

エミの肩を
強く持ち
俺は黙ったままの
エミをゆさぶっていた


何も答えない
エミがもどかしくて

うまく話せなくて
黙っているエミに


優しくできない…俺



そして

その雰囲気を
察して
怯えるエミ


俺達の間に
長い沈黙が続いた









そして

数分後




「こわい・・」



エミの
小さな声が聞こえた



「あぁ、ごめんな

ちょっと俺、イラついてる」





「違う」




「なにが?」




「カズマが・・・」




「俺がなんだよ」








「パパ・・みたい・・」



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