ずっと好きって
第3章 プール
プールの授業が終わって、プールに入っていた人はシャワー。
見学者の私たちは、ビート板などの片付けを手伝った。
ガラガラ
「うわぁー!なんか教室、塩素くさい~!」
「まぁまぁ、しょうがないじゃん!それより、早く着替えないと、男子来ちゃうよ⁉」
1組で女子の着替え、2組では男子が着替えていた。
女子と男子では必然的に男子のほうが、着替えは早いに決まっている。
だから、1組の男子が帰ってきてしまうと、私たちはどうしようもなくなるのだ。
「あっ!そっか…って、みんな早い‼」
「ゆこが遅いだけだよぉww」
私は見学者で体育着だから、1番着替えるのが早いハズなのに、みんな着替え終わっている。
髪をとかしたり、乾かしたりしてる人ばかりだった。
私は急いで立て膝になって、両手で体育着の裾をめくり上げた。
と、その時ーー
ガラガラ
ドアの開く音に、女子のみんなが反応して、その方向へ一斉に向く。
「…ぇ…」
「あ、間違えた。」
ガラガラ
偶然にも、私が立て膝をついた方向は、ドアのまん前。
ドアを間違えて開けてしまったのは、裕太だった。