ずっと好きって
第3章 プール
しばらくシーンとしたあと…
「キャァァア‼」
女子の高い声が教室に響き渡る。
「ゆこ大丈夫⁉」
「え?あ…うん。全然平気だよ?」
私は別に、胸を見られようが裸を見られようが、全然気にしないタイプ。
だいたい、ちょっと見られたくらいで…
…てか、自分が見られたわけじゃないのにこんなに騒ぐなんて、少しだけ変だよ。
「ちょっ、…浪さいってぇなんだけどぉ‼」
…別に、間違えて入っちゃったからいいじゃん。
そう心では思ってても、私が言ったことで、好きだからかばってるとか…
そう思われてしまうんじゃないかって、つい考えてしまうんだ。
その後は、女子からの批判があったけど、なんとかいつも通りにしゃべれた。
今気づいたけど、まゆは私と裕太がしゃべっている時、じっとこっちを見てくる。
なんだか、それがまゆに勝っているみたいで、少しだけ嬉しかった。