ずっと好きって
第4章 こんな自分が…
片想いを始めたからって、急に近づかないわけにはいかない。
まゆの応援をするからって、話しちゃいけないわけじゃない。
いつものように、裕太の後ろから抱きつく。
こんな風に抱きつけるの、私だけ。
そこだけは、誰にも負けないで、みんなに勝ってる感じがして、嬉しかった。
私が裕太に甘えたら、可愛い声で返してくれる。
裕太がこんな声を出す相手は、私だけ。
裕太から手を握るのも、抱きつくのも、しゃべるのも、この私だけなんだ。
それが嬉しくて嬉しくて、まゆに勝ってるって、そう思えて。
仲良くしてるところをヤキモチ焼いて見てるのを、チラッと見るのが楽しくて。
こんなに悪い女の子だったんだって、初めて自分のことをわかった。
…裕太は私のだから…誰にも渡したくない‼
触らせないっ…話しかけさせないっ…私のこと…好きになってよ…裕太?