テキストサイズ

最後の、恋

第1章 1 あたしのいとこ



「とにかくおめでと。
頑張ったじゃん、
お疲れさま。」

と言いながら
頭をくしゃくしゃされる。


律兄が175センチに対して
あたしは155センチしかない。

身長が高いからって
いっつもこうだ。

子供扱いっていうか…
それ以上に

髪がボッサボサになるのが
許せない!

「髪がー…!」

でも、

「まぁ、ありがと。」

って言ってみる。

だって頑張ったから。



一番近い高校に行くために(笑)

「ははっ、玲ツンデレ(笑)」

「うっさい!」


ほんとむかつくけど、


この距離はいい。



相手の気持ちを気にしなくていい

この距離が。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ