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蒸し暑い夏日が続いていたある日。



地元でも有名な涼雅(ﾘｮｳｶﾞ)は不機嫌な顔で街を闊歩していた。


彼が有名な理由。


１、ケンカがつよい


２、来るもの拒まず、去るもの追わずの超遊び人

３、モデル並のイケメン

４、ちなみに１７歳で彼女無し。(セフレは沢山)



だ。


街を歩けば女子高生が群がり、
次から次へとプリクラ付きの電話番号を渡していく。


基本的には女が大好きな涼雅だが、
今はそこいらの女より気になる存在があった。





その事に気付いてしまった涼雅は
苛立っていた。




涼雅の気になる存在。

それは

一つ年上、１８歳の勇次(ﾕｳｼﾞ)だ。


同じ高校の先輩だが、
涼雅は勇次とは犬猿の仲だった。


顔をあわせばケンカばかり。




昔は仲が良かった。

家が近所で、両親が共働き同士で、
いつも一緒に遊んでいた。


涼雅は勇次と一緒にいれることが嬉しかった。