テキストサイズ

ドエロイBL集!色んな所でやっちゃって・・・・

第17章 双子『響と智』の場合・・・



果ててしまえば、今までの興奮や身体の熱も覚めてしまって、俺はどうしようもなく恥ずかしくてたまらなかった。

シーツに顔を押し付けて、早く響がどいてくれればいいのにと願った。


だけど、響は動く気配を全く見せず、俺の事をきつく抱きしめていた。



「おい・・・響。
早く・・・どけ・・・重い。」


あがっていた息を整えると、俺は響にそう言い放った。



「俺の事、嫌い?」

「は?」

「智は俺の事嫌いか?」



なんでそんなことを聞くのか訳も分からず俺は、はぁと息をはいた。




「嫌いだよ・・響のことなんか・・
こんな事する響きなんか大嫌いだ。」




スっと背中から熱がひいた。
背後にあった重みがなくなり、急に背中が寂しく感じてしまう。



「じゃあ・・どうすればよかったんだよ・・・
智は、どんどん俺の事見なくなって、俺から離れていって、挙句の果てに一人暮らしして彼女まで作って・・

智の事好きな俺はどうすればよかったんだよ?」









―――――好き?―――――


今、響は俺の事好きだって言ったか?

思わず固まる身体。
全神経は背中に持っていかれる。
背後から聞こえる響の声が泣いているようで、俺は後ろを振り向けずにいた。




「何言ってんだよ。
意味・・わかんねぇ・・」


「そのままの意味だよ。
俺は智の事、恋愛対象として好きだって言ってんの。

ずっと・・・

きっと、生まれた時からずっと・・
智の事好きだったんだ・・」




俺は何がなんだかわからずに、ない頭で一生懸命考えていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ