ドエロイBL集!色んな所でやっちゃって・・・・
第19章 ツンデレ『涼雅』の場合・・・③すれ違い編
約束の日曜日が来た。
13時に駅前の噴水広場で待ち合わせ。
久しぶりに会えるという期待から涼雅は1時間も早く待ち合わせ場所についてしまった。
本当は少しだけ怖かった。
もしかしたら『別れよう』って言われるかもと考えると不安だった。
だけど、せっかくのデートだ。
涼雅は不安を押しのけてココに来ていた。
「あれ?涼雅じゃん!
なにやってんの??」
目の前に現れたのは斗真だった。
さわやかな笑顔で涼雅を覗き込む。
「待ち合わせ。」
「勇次先輩?」
「そ。」
「さっき西口の方にいたぞ?
なんか可愛い女の子と一緒だった!手とか繋いでて仲良さげに歩いてたぞ~!」
―――――えっ?―――――
「じゃあ、俺もダチと待ち合わせしてるから行くな~!また明日な!」
軽い足取りで斗真は去っていった。
女?
手・・・繋いでた?
涼雅はすぐさま駅の西口へ向かった。
恐ろしいほど心臓がドクドクと脈打っていた。胸の内側が熱くて痛くて。
暑い日差しをもろともせず全力で走っていた。
嘘だろ?
冗談だろ?
ただそう願っていた。