ドエロイBL集!色んな所でやっちゃって・・・・
第19章 ツンデレ『涼雅』の場合・・・③すれ違い編
「ハァハァ・・・」
西口に来てあたりを見渡す。
荒い息を必死で整えながら・・・
勇次が見つからなければいいと願いながら・・・
だけどそんな願いは虚しく、涼雅の目の前には見たくない勇次と、そして知らない女の姿があった。
「勇次君!このあとご飯にする?」
「あ・・・悪いけど、このあとヤボ用。」
「そうなの?今日は一緒に帰れると思ってたのに残念。
またこうやってデートしてくれるよね?」
「あぁ。」
嘘だろ?
勇次・・・・その女だれ?
なんでそんな顔で笑ってるんだよ?
涼雅はそのまましばらく立ち尽くしていた。
見たくなかった。
でも見てしまった。
涼雅は重い足取りでその場をあとにした。
見たくない。
あんな所、一秒でもいたくない。
待ち合わせ場所を通り過ぎ、涼雅は家路についた。
前が滲んでよく見えない。
なんでこんなに苦しいのか。
なんでこんなに痛いのか。
分かりたくもなかった。
家についた涼雅はそのままベッドになだれ込んだ。
携帯の電源はOFFにして、頭から布団をかぶった。