ドエロイBL集!色んな所でやっちゃって・・・・
第10章 カラオケ店員『夏樹』の場合②・・・・上映会編
指定の日がやって来た。
僕は重い足で安部くんの家に向かった。
ふぅ〜
深呼吸をして
ピンポーン
「はーい」
ガチャ
中から安部くんが出てきた。
「おぉ、奴隷君。約束通りじゃん。あがれよ。」
僕は家の中に通された。
安部くんの部屋に入るとまだ誰も来てなかった。
時間は20時きっかり。
「あいつら遅刻。
まぁその辺にすわれよ。」
安部くんはなんだか楽しそうにしゃべる。
僕にとっては、不幸の始まりなんだけど・・・・
「うん。」
僕はとりあえず2人掛けソファーに座る。
自分の部屋にソファーがあるなんて凄いなぁ。
ボスッ
なぜか僕の隣にピッタリくっつくように座る安部くん。
ん〜
なんか視線を感じる・・・
チラッと見ると、
やっぱり僕を見てる。
「あの〜なっ・・なに?」
「何が?」
「ずっと・・・みてるから。」
「あぁ〜
奴隷っていいよなぁって思ってさ・・・・お前、俺らだけの奴隷だもんな?」
「うっ・・・・うん。」
僕は仕方なく頷く。
たしかに僕は奴隷だ・・・
はぁぁぁ・・・・・
おっきなため息。
安部くんは背もたれの部分に片肘をつき、僕の方を向く。
安部くんの仕草は
まるで恋人を見てる彼氏みたいで、
少しドキッとした。
「なぁ・・・・・」
「なに?」
「キスしろよ・・・・」
「えっ・・・・?」
「早く。」
「うん。」
いきなりの安部くんの命令。
安部くんは目を開けたまま、僕の行動をジッと見てる。
チュッ
触れるか触れないかのそんなフレンチキスを交わす。
口を離すと、
不機嫌そうな安部くんの顔。