テキストサイズ

『無題』(今現在は)

第2章 ~夜の仕事~

「ありがとう(笑)。上がって。春菜、少しでも休みなさいね(笑)。」

と言う和服姿の女性

「はい…。」

「大丈夫よ(笑)。起こしてあげるから(笑)。」

と言う女性

「それでは(笑)。」

と言うカウンターボーイに

「ええ、電話するわね。」

と言う和服姿の女性

「はい…二人共、お休み(笑)。」

と言うカウンターボーイ

「はい…お休みなさい…。」

「お休みなさい(笑)。それじゃ、春菜、帰りましょう(笑)。お母さん、お先です(笑)。」

と言う女性

「ええ(笑)。」

そうして

一番の鴉が鳴く時間

上がるカウンターボーイ

女性と春風春菜

和服姿の女性は

売り上げ計算やらを

済ませてから上がる

外は

まだ薄暗く

春の朝方は

肌寒い

春菜に寄り添う様に

春菜の自転車を押す女性

この生活が

春風春菜にとって

毎日の日課みたくなっている

最初は

あのマンションと言う名の

アパートで一人で居る事が

出来ないから

『藍菊蝶』

皆が居る所に居るだけ

だったのが

いつしか春風春菜自身から

手伝う様になり

今現在の様になる

ストーリーメニュー

TOPTOPへ