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ギガキモス青春白書

第1章 島根の熊

翌日。
朝6時に熊吉をたずねてミクがやってきた。
裸で縛りつけている熊吉をみてあとずさり。でもこれからも貢いでもらいたいし助けなきゃと思い話しかける。
「クーちゃん!今ほどいてあげるから。」
「ありがと…ミク…!」
窓から偶然ミクと熊吉が抱き合っているのをみてしまいフリーズする灰音。
「これ以上生きてたって……。」
灰音は無意識のうちに睡眠薬を飲みリストカットしていた。

夢の中。
「おばあちゃん!陽!」
「灰音。お前はまだ若いからこっちに来ちゃいけん。」
「でもこれ以上生きてたって…」
「灰音、俺の分まで生きて。」
と 抱きしめられ心の傷がすべて癒えていく感じがした。

灰音が目覚めると病院のベッドの上だった。
熊吉の子を妊娠していたが流産し、統合失調症と診断されしばらく入院することになり、仕事も辞めることに。

退院してから熊吉とは別居。
1年後、灰音と熊吉は離婚した。

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