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ギガキモス青春白書

第1章 島根の熊

この日熊吉は深夜1時に帰って来た。
春香からメールで熊吉がハライセに灰音の通帳から金奪ってキャバクラに来ていたことを聞いていた灰音は、いつも置いてある場所に通帳がないことに気づき怒り狂って玄関で電気をつけて待っていた。
ドアを開けると鞭を持った灰音が睨みつけいるのに気づき
「ひ、ひぃ~!」
と 玄関で腰をぬかす。
「おい!ウチの通帳持っとるじゃろ!!出せや!!」
「持ってません!」
「あぁ?ふざけんなよこのゾンビ熊!!」
と 鞭を熊吉にむかって振りまわす。
「ハハハハハ灰音…」
「女王様だろ!!」
と 尻を叩く。
「ぁ痛っ!だ、出します女王様!」
通帳を渡され灰音が中をみると。
「残高10円!?150万おろして…!かえせやウチの金!!かえせ!かえせー!!」
「ごめんなさい…!全部使いました!」
「はぁ!?何に使ったん!?」
「…車の修理」
「とキャバクラ?」
「うん。?!いや!ちが…」
「ウチがなんにも知らんと思ったら大間違いじゃ!!」
「女王様ー!許してください!体で払いますから…」
と あっとゆうまに全裸に。さらにイラつく灰音。
「ふざけんな!!てめぇとヤルぐらいなら幽霊と墓場デートするほうがましじゃ!行くぞコラ!」
と 熊吉の腕をひっぱり桜の木の下へむかう。
「いやー!ママー!ママ助けてー!!」

全裸の熊吉を桜の木に縛りつけてから布ふとんに入った灰音。
なんであんなのと結婚したんだろ…と思うと亡くなった恋人 陽が頭をよぎった。
「陽…。(本当は陽と結婚するはずだったのに…なんで……。)」
と 涙が流れた。

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