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ギガキモス青春白書

第5章 ヒゲと不愉快な仲間たち

お風呂からあがって用意された部屋へ行くと勇が灰音のケータイから寧々の番号を抜き取り自分のケータイからかけていた。
「こんばんは。アイちゃんの彼氏ですけど。わかりますか?」
「え?(アイちゃん?誰それ?)しりません。」
「え…知らない?」
「はい。」
「…そうですか…じゃあまたかけます……。」
と だいぶ落ち込んだ様子の勇。
「(え?またかけてくるん?)はい。……完全にまちがいでんわだわ。」
「アイちゃんって誰?」
「うわっ!!びっくりした!いつからそこに?!」
「じゃけーアイちゃんって誰なら!!」
「俺灰ちゃんって言ったよ?」
「でもアイちゃんって聞こえた。」
「気のせい!気のせい!」
「誰にかけとったん?」
「寧々ちゃん!灰ちゃんの彼氏ですって言ったんじゃけど知らんって言われた…。」
「あはははっ!ウケるー!…て何勝手にウチのケータイから番号ぬきとってかけとんなら!」
「だってあのことエッチしたいもん。」
「てめぇ殺されてんか?」
「いやん☆ごめんー!ケータイかしてな。」
「かえせや!」
「いやじゃ!…あ、春香ちゃんもかわいいな!胸がみえそうでみえんのがエロい!」
と 電話をかける勇にイラッときた灰音は
「このクソエロジジィ!!」
と エロ本を勇の顔めがけてぶつけた。
「いたっ!」
「はろはろー☆灰音ちゃん!ボケゲーで出会ったあの彼氏ぃミニマムサイズの島根の熊みたいで超ドブスじゃーん♪絶対絶対ぜーったい信じちゃだめだよ♪」
だいぶショックをうけた勇。無言で灰音と変わった。
音もれで春香が言ってたことがはっきり聞き取れた灰音は笑いながら
「ちょっと…ウケるんじゃけど(笑)」
「あはははっ!」
「実はな、春香ちゃんがでてすぐに彼氏が受話器持って聞きょーたんじゃ。ウフフフ!」
「あっははは!どうなってるー?」
「放心状態。あはははっ!」

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