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ギガキモス青春白書

第5章 ヒゲと不愉快な仲間たち

待ちあわせ場所の岡山駅の西口で。
カズに気づかれないように少し離れていた勇、隆太、徹。
「あのー灰音さんですか?」
と カズ。
実物はさらにキモいとドン引きした灰音は無言で首をふった。
勇、徹、隆太はクスクス笑ってる。カズにおもいっきし睨まれ目をそらした。
「じゃあココナさんですか?」
と 言われると首をふる灰音。
しかしカズはあきらめきれず灰音にその場で電話した。
着信音がなりあせる灰音だが着信にまったく気づいてないふりして立ち去った。
カズは物欲しそうに灰音の後ろ姿をずっとみつめていた。
そんなカズにドン引きした勇、徹、隆太は急いで灰音を追う。

駅のホームで。
「キモかったな!」
「あいつずーっと灰音ちゃんの背中みよーたで!」
「嫌じゃ!キモい!汚らわしい!!」
「あのストーカーは男でもひくわ。」
「灰音また会おうな!」
と 灰音に抱きつき財布から2万抜き取って逃げる勇。
灰音はキモくてしょうがなかった。

お金を盗られたと全くしらない灰音が気づいたのは地元の駅に着いて財布をみてから。
「いつの間に…!」
と 怒り心頭の灰音。さらに追い討ちをかけるかのようにカズから電話かかってきた。
「灰音来てくれたのになんで帰ったん?ココナ今から会おう!」
「うっせー!!おめーなんかに会ってねーし会わんわ!!つーか灰音もココナもウチの名前じゃねーし!」
「本名は?」
「大石みなみ!!」
と 大うそついて電話を切ったあとカズからの電話を拒否った。

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