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あなただけを、ずっと。~裏庭物語~

第2章 私の季節

春は私の大好きな季節









私が生まれたのは春




お母さんは私に“桃”と名前をつけた

理由は私が春に生まれたから
桜が綺麗に咲いていた頃だったらしい
それなら私を“桜”と名付ければ良いのだが



お母さんは「ママは桃色が好きなの。あなたが生まれたのは桜が満開に咲いてた頃だって前に話したことがあるでしょう?桜の花びらは桃色をしているからつけたの。あなたは桜の様に綺麗な女の子になったわ。ママはとても嬉しいのよ?」



お母さんは病院のベッドで息を切らしながら話していた
























これが最後のことばだった

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