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もしも、君を愛せたならば

第31章 俺の失敗

「見ーつけたッ♪」



そこには、レイナがいた。


「・・・見つけんなよ」




あからさまに
不機嫌な態度を取る俺に
レイナはうかがう様に聞く。



「・・・どしたの?」



「別に。
 俺今イライラしてるから
 近寄んないで」



するとレイナは
イキナリ俺に抱きついてきた。


俺の持ってた重い本は
バサバサと床に落ちた。




レイナは
胸元をギュッと押し付ける様に
ギュッとしてくる。




「誘っちゃダメ?」






亜矢との事で疲れ切ってた俺は
そう言うレイナを
何でかギュッとした。



「ダメ。

 俺今どうかしてるから」




「・・・どうかしてて
 
 ・・イイよ?」



レイナは誰もいない図書室の奥で
俺にキスしてきた。




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