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2人の男の攻略法②

第1章 新たな告白


「雪さ、龍さんとなんかあった?」

「えっ?・・・・別に何もないよ。」

急な質問に雪は戸惑う。


「じゃあさ、圭の事止めに行った方がいいんかな?」

「圭、何しに行ったの?」

ふと不安がよぎる。




「あいつの事ぶん殴ってやるって、言ってたけど。」

「えっ!!」


「圭があそこまでキレてるの見たことないから、
絶対雪が絡んでるんだと思ったんだけど・・・・
俺の思いすごし?」




ぶん殴りにって・・・・・
なんで?

僕・・・・龍さんになんかされたなんて言ってないのに・・・・




「雪、ホントに何もない?正直に言わなきゃ、圭が龍さんぶん殴ったら間違いなく俺ら謹慎だよ?」



雪は意を決して口を開くと今までの事を話した。


「龍さんに、僕はずるいって・・・・。翔と圭に残酷なことしてるって。言われて・・・・。」

話し始めると同時にまた涙が溢れだした。


「翔は・・・・・ずっと苦しかったの?・・・・・ひっく」



「龍さん、なんでそんなこと言っちゃうのかなぁ〜。
ねぇ、雪・・・・俺はさ、雪と一緒にいれてすげぇ幸せだよ?
圭もきっとそうだよ。

雪は俺と圭の事、同じくらい愛してくれてんだろ?

違う?」



「ん・・・あってる・・・・」



「他人の意見で雪が悩む必要ないんじゃない?」



翔はそのまま雪をきつく抱き締めた。



「翔・・・・圭の事、止めて?お願い・・・・」


翔はオッケーと雪にむかって笑うと、雪の手を引いて扉を開けた。

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