2人の男の攻略法②
第1章 新たな告白
雪は眠ることなく朝をむかえた。
何度考えても答えは出てこなかった。
仕事の時間が迫ると憂鬱な気分になったが、仕事に穴をあけるわけにもいかず、現場にむかった。
今日も昨日と同じ、写真集の撮影。
もちろんカメラマンは龍だ。
「おはよう!龍さん!今日もよろしくお願いします!」
翔は相変わらずな感じで龍に声をかけていた。
「おはよう翔くん。圭くんも。」
「どうも」
圭はそっけなく挨拶をする。
「雪くんおはよう・・・・今日もよろしくね?」
「・・・・はい・・・」
すぐに撮影は始まった。幸いな事に今日は一人での撮影が無かった。
その事に雪は安堵の表情を浮かべた。
カシャカシャ
「はい、オッケーです。」
「お疲れ様でした〜」
無事撮影が終わったところで圭が口を開く。
「龍さん、ちょっといいですか?」
「うん。いいよ。」
「雪、翔、先に控え室戻ってて。」
そう言い残すと、圭は龍と一緒に姿を消した。
雪と翔は二人で待合室に帰ると、ふぅと息をつく。