2人の男の攻略法②
第3章 歪んだ愛情
首筋に当てられているものが刃物だとわかり、雪は一瞬にして凍りつく。
「ねぇ?俺のこと覚えてない?」
男は雪の前方に回りこむ。
雪の前に立った男はガタイがよく、意外に若かった。
男は不敵な笑みを浮かべながら雪に問いかける。
「わからない・・・です。」
そう雪が答えた瞬間
笑顔だった男の表情が一変した。
恐ろしいほどに雪を睨み付ける男。
「俺のこと・・・覚えてないんだ。
握手会にも、ライブにも、番組の観覧とかにも・・・
全部行ってたのに・・・」
「ファ・・ンの・・・人ですか?
すみません・・・」
謝る必要もないのに、雪はご丁寧に謝罪した。
ファンの顔なんていちいち覚えてない。
「許さない。
俺のこと・・・
忘れられなくしてやる!!!!」
ガタン―――
男は雪の手を掴むと、強引に寝室へと連れて行った。
まるで部屋の位置がわかっているかの様に。
ボスッ
強引にベッドに投げ込まれたかと思うと、すぐに手首を拘束される。
「なにすッ・・!」
「エッチな雪ちゃんを満足させてあげようと思ってね。
いっつも皆でセックス楽しんでるだろ?
雪ちゃんいい声で啼くから、
俺その声だけでオナニーしてたんだよ。」
「なに言って・・・
どういうこと??」
「ぜーんぶ聞いてたよ・・・
気づかなかった?
盗聴器仕掛けてたんだよ・・
各部屋とお風呂場に。」
にやりと怪しく笑う男。
「頭・・・おかしい!
盗聴器なんて・・・最低!」
「そう・・・俺最低なんだよ。
自分でもわかってる。
だけどね・・・
それもこれも雪ちゃんが好きだからなんだよ?
なのに、あんなやつらと・・
俺のほうが、雪ちゃんのこと好きなのに!
だから・・・
俺のこと
2度と忘れられなくしてあげる。」
男はゆっくりと雪の頬を撫でる。
愛おしい者を見つめる様に。
その指の感触に
雪は身震いをする。
―――気持ち悪い―――
「ねぇ?俺のこと覚えてない?」
男は雪の前方に回りこむ。
雪の前に立った男はガタイがよく、意外に若かった。
男は不敵な笑みを浮かべながら雪に問いかける。
「わからない・・・です。」
そう雪が答えた瞬間
笑顔だった男の表情が一変した。
恐ろしいほどに雪を睨み付ける男。
「俺のこと・・・覚えてないんだ。
握手会にも、ライブにも、番組の観覧とかにも・・・
全部行ってたのに・・・」
「ファ・・ンの・・・人ですか?
すみません・・・」
謝る必要もないのに、雪はご丁寧に謝罪した。
ファンの顔なんていちいち覚えてない。
「許さない。
俺のこと・・・
忘れられなくしてやる!!!!」
ガタン―――
男は雪の手を掴むと、強引に寝室へと連れて行った。
まるで部屋の位置がわかっているかの様に。
ボスッ
強引にベッドに投げ込まれたかと思うと、すぐに手首を拘束される。
「なにすッ・・!」
「エッチな雪ちゃんを満足させてあげようと思ってね。
いっつも皆でセックス楽しんでるだろ?
雪ちゃんいい声で啼くから、
俺その声だけでオナニーしてたんだよ。」
「なに言って・・・
どういうこと??」
「ぜーんぶ聞いてたよ・・・
気づかなかった?
盗聴器仕掛けてたんだよ・・
各部屋とお風呂場に。」
にやりと怪しく笑う男。
「頭・・・おかしい!
盗聴器なんて・・・最低!」
「そう・・・俺最低なんだよ。
自分でもわかってる。
だけどね・・・
それもこれも雪ちゃんが好きだからなんだよ?
なのに、あんなやつらと・・
俺のほうが、雪ちゃんのこと好きなのに!
だから・・・
俺のこと
2度と忘れられなくしてあげる。」
男はゆっくりと雪の頬を撫でる。
愛おしい者を見つめる様に。
その指の感触に
雪は身震いをする。
―――気持ち悪い―――