2人の男の攻略法②
第3章 歪んだ愛情
ガラガラ――――
「ゆ・・・・き・・・・」
そこには見るも無残な雪の姿があった。
真っ赤に腫れた雪の肌。
シャワーにうたれながら死んだように動かない雪。
「雪!?・・・・何があったの?
ねぇ!雪!!!」
雪は問いかけには応じない。
翔は雪の口もとに耳を寄せる。
「息はしてるな・・・
とりあえず運ぼう。」
翔は眠ったままの雪を抱き起こし、リビングへと運んだ。
――なんだよコレ・・
一体何が・・・?――
悪い予感しかしなかった。
あたふたとしている所へ、圭が帰宅した。
「ただいま!」
「圭!!!!
雪が・・・・」
玄関に入るなり、翔にすがられる。
何があったのかとリビングに向か圭の目に入ってきたのは、
痛々しいほどの雪の姿だった。
「雪!!!な・・・・
何があったんだ翔!」
「わかんない・・・
俺も今家についたばっかりで・・」
「とりあえず病院に・・・」
「う、うん・・・」
二人は素早くマネージャーに連絡を取り、
信頼のおけるという病院へと雪を運んだ。