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2人の男の攻略法②

第4章 捨てないで・・・


孤独に苛まれる。






ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああ



大声で泣いた。


子供みたいに泣いた。




僕は

一人ぼっちになるの?






そう考えた途端襲う吐き気。


「うっ・・・げぇ・・・」



トイレに駆け込んだ雪は胃の中のモノがなくなるまで吐き続けた。




何度も何度も繰り返し嘔吐した為胃はキリキリと痛みだし、額には大量の汗をかいていた。










ガチャ―――――






玄関の扉が開く音に雪は反応しながらも胃の痛みから動くことができないでいた。




「ただいま!」



圭だ。




雪は必死で胃を押さえながらも圭のもとへ足を運ぶ。



「どした?具合悪いのか?
翔は?
あいつこんな時に何やってんだ?」



「ふ・・・ふぇ・・・・
翔が・・・
翔がぁ・・出て行った・・・」


「は?
なに・・・なんかあった?」



「僕が・・・悪い・・。
寝ぼけてて・・・翔だと思わなくて・・・き、気持ち悪い・・って・・・
言っちゃって・・・
翔・・・泣いてた・・・
僕・・・の事・・・もう
嫌いになっちゃった・・・
やだ、や・・だぁ・・・」



「雪・・大丈夫、大丈夫だから落ち着け。
ちゃんと、ゆっくりでいいから。」




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