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2人の男の攻略法②

第4章 捨てないで・・・


圭は優しく雪の背中を撫でながら、雪が落ち着くのをただ待っていた。


しばらくして雪は落ち着きを取り戻し、先程までの経緯をすべて圭に話した。




「雪・・・大丈夫。
翔は戻ってくるよ。心配すんな。」


「でも・・・翔・・・
僕の事なんてもう・・・」


「俺も、翔も、雪の事大好きなんだよ?
だから帰ってくる。必ず。
ねぇ・・・雪は俺達に触られるの嫌?
まだ・・・怖い?」


「違う!怖くない・・・
僕は・・ずっと触って欲しかった。
圭と翔に抱きしめてキスしてもらいたかった・・・
だけど!・・・だけど・・・
僕は汚いから・・
もう
汚れちゃったから・・・
きっと二人は触りたくないんだろうって・・・そう思ってた。」


「そっか・・・」


「・・今でも夢にでてくるんだ・・
あの日の、あの男が・・・

僕を・・・犯して・・・笑ってる・・・男が・・・

ウッ・・・くっ・・・

怖い・・・
眠るのが・・・ずっと怖くて・・
一人になるのが怖くて・・・

二人に・・・
嫌われるのが・・・怖くて。

あの日の事を全部忘れたいのに、ずっと引きずってる僕がいて・・

あんな奴・・・

あんな奴、死ねばいいのに・・」



「雪・・・」


雪の、苦悩が身にしみてわかった。

ずっと一人で・・・
怖くて、怖くて・・・


嫌われていないだろうか、と不安になって。



泣いている雪を今すぐ抱きしめたかった。



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