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恋愛ごっこ

第2章 恋人ごっこ

「で、お前はその野球ボールで何を


やってたんだよ。」


俺はまだ痛みの消えない鼻を押さえな


がら尋ねた。


「何だっていいでしょ。」


よくねーだろ。ここは病院だぞ?


「あと、お前じゃない。」


「あ、おう、悪ぃ。」


わがままな奴だな。


えっと、何だったかな。


「細川優羽 (ほそかわ ゆう) よ。」


「おお、細川。」


「彼女の名前くらい覚えておきなさい


よ!あと、彼女なんだから、下の名前


で呼んで。」


はあ、めんどくさい。


また始まったよ。


ごちゃごちゃうっせーなぁ。


何でこんなわがままなんだよ。


「いい?分かったの?分かったら返


事っ!!」


「は、はい。」


細けぇなぁ。

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