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恋愛ごっこ

第3章 父親

次の日も、その次の日も、優羽の親父


は病室にいた。


いつも優羽に追い返されていたが。


俺は優羽の病室に入ってみた。


てっきり、追い返されると思ってい


た。


だが、何故か優羽は上機嫌で俺を病室


に招き入れた。


「輝一。久しぶりだな。何故今まで


見舞いに来なかった?」


「え”・・・いや、その・・・」


「・・・・・・?まあ、良い。座れ。」


優羽は俺に色々な話をした。


親父との思い出とか、好きな本の話と



か、学校に行ってやってみたいことと



か。


「あたしは早く手術して、早く退院し


たい。そして、退院した後は学校に


行って友だちを作るんだ。」


優羽がこんなに楽しそうなのは初めて


だった。


だが、優羽はまだ笑顔を見せてない。


こいつ・・・笑ったらどんな顔すんのか


な。
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