テキストサイズ

恋愛ごっこ

第2章 恋人ごっこ

「そう。・・・で、あなたはどう思ってい


るの?」


遥香さんは俺に向き直って尋ねてき


た。


「え、え、あの・・・え?」


どう思ってるってこいつのことか?


まだ逢ったばっかだぞ?


「あら、なんとも思ってないの?」


なっ!?


「お、俺は、こいつと、こいつと・・・」


えっと、なんか言葉を・・・


「こいつ?」


ちっ!!うっせーな。


「優羽と、優羽さんと、ずっと一緒に


いたいです。」


「・・・そう。分かった。」


分かったって何が?


「優羽。払うわよ。良かったわね。こ


んな大切に思ってくれる人がいて。」


そう言うと遥香さんは病室を出て行っ


た。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ