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恋愛ごっこ

第2章 恋人ごっこ

「す、すまん!!」


俺は優羽に駆け寄った。


「だ、大丈夫か?」


俺は優羽の細い腕に触れた。


「・・・はなせ。」


優羽が俺を睨む。


俺は背筋がぞくっとし、優羽の手を離


した。


「男は最悪だな。何か気にくわない事


があるとすぐ暴力に訴える。


しょせん男なんてそんなもんだ。


くだらない。」


優羽は立ち上がるとスタスタと歩いて


行ってしまった。


あぁ・・・もう駄目だ。


もう取り戻せない。

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