テキストサイズ

恋愛ごっこ

第2章 恋人ごっこ

「そう言や優羽って何の病気なん


だ?」


俺は優羽の隣を歩きながら尋ねた。


「・・・輝一、あなたもう少し他人に気を


使った方が良いわよ。まあ、出来れば


だけど。」


「な、何だと!どういう意味だよ。


それ。」


「そのままの意味よ。あなたは馬鹿で


空気が読めなそうだから、他人に気を


使う事も出来ないかもしれないと思っ


て。」



「なっ!?てめぇ、ふざけんな。」


俺は頭にきて優羽を思いっきり突き飛


ばした。


それがいけなかった。


場所を考えれば良かったんだ。


ここは病院の廊下。


病院っつったって、そんなでけぇ病院


じゃない。


めちゃくちゃちっちぇ病院だ。


廊下は狭い。


優羽は壁にあたり、その場に倒れ込ん


でしまった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ