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恋愛ごっこ

第1章 病院で見かけた少女

不意に、森山が足を止めた。


「ん?どした?」


もう着いたのか?


「輝一。悪いがここからは1人で行っ


てくれ。」


「・・・・・・は?」


突然のことに状況が呑み込めない。


「あそこに俺の苦手な看護婦がいるん


だ。見つかると厄介なんだよ。」


だからっていきなり1人で行ったらま


ずくねぇか?


俺のいた角度から少女の顔は見えな


かったため分からないが、おそらく彼


女は俺に気付いていないだろう。

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