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パパはかわら版

第5章 パパはかわら版D

橋龍「とんでもない。私は瓦版だよ。奉行所に身元調査なんかされたら、もう二度と瓦版の仕事はできない。ほんとうに、人を困らせるためにそんなこというな」
幸江「なんか、おかしいよ」
良江「そうですよね。怒ってみたり、保身にはしったり、これじゃあ、決着は絶対つきませんね。私も、お母さんがいる内にくるべきでした。お母さんは、お父さんに迷惑がかかるのをできるだけ避けたんだと思います。お母さんは、お父さんのことはすばらしい人だったとしかいいませんでした。私がいくら名前を聞いても、教えてくれなっかったんです。それでも、お母さんは、なくなるときに身寄りがない私のために、絶対人には明かすことはしないようにしようとしていた、お父さんの名前をいったのです。私は、お母さんが先月なくなって、まだ、気持ちの整理がついていません。しかし、それでもなんとかして、乗り越えようとしてます。それなのに、お父さんからでてくる言葉というのは、あまりにも酷くて私は耐えられません。お父さん、私はどうしたらいいんですか」

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