無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

左吉「今回の問題は、一応は収まりましたが、雰囲気としては、勘定方にも、改めるべきだという意見はあるようです」
諭吉「でも、そんなことになったら大変だ。それは、反乱扱いされてもおかしくない」
左吉「そうですね。しかし、意外ですが、こういったことは、下級役人の方がはっきりいうようです。上役は、みんな尻込みして、知らん顔してますよ」
橋龍「そうだな。それは、偉くなればなるほど、お家安泰という態度をとるしかないだろう。それが役人ていうもんだ」
左吉「しかし、それはしょうがないぞ。あの酒井大老に面と向かって、意見するようなことはできないよ。私でも、尻込みはすると思う」
左吉「そうですね。こういうのは橋龍さんに任せるしかなさそうです」
橋龍「おい、俺を張り付けにでもしたいのか。私らは、現実的に、この問題には対応しよう。とにかく、景気が悪くなったのは、よくなかったが、改革の機運が高まったのは、悪くはない」