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パパはかわら版

第2章 パパはかわら版A

良江「これからどうしますか」
幸江「そうねえ。どうする」
初江「この辺のことは大体分かったし、ねえ、パパのところへ行ってみない」
幸江「いいね、それ。ちょっと、驚かしてやろうよ」
良江「本当に行くんですか。必ず怒ると思います」
初江「かまわないわよ。子供を作っておいて、ほったらかしにしてる人に、怒る権利なんかないよ」
幸江「そうね。私も賛成」
良江「私はよくないと思います」
初江「だったら、あんたは家に帰りなよ」
幸江「そうね、じゃ、2人で行こうか」
良江「ちょっと、待ってくださいよ」
初江「何よ、あんたも行くの」
良江「遠くから見るだけですよね」
初江「はいはい、そうですよ」
良江「それなら、私も行きます」

3人は、なんとなく平凡屋があると思われる方に向かったのだが、途中の日本橋の広場で、橋龍が版説をしているのに出くわした。それを見て、3人は、駆け寄っていった。

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