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パパはかわら版

第7章 パパはかわら版 F

弥生「どうしたの」
橋龍「夕日を見てるんだよ。私はこんなに美しい夕日は見たことがないよ」
弥生「もうすぐ沈むわよ」
橋龍「分かってるよ。君も情緒がないね」
弥生「なによ。悪かったわね。それじゃ、これ子供たちにきちんと渡してよ」 橋龍「ああ」 弥生「捨てたりしないでよ」 橋龍「なんでわたしがそんなことするんだ」 弥生「だって、あなた、迷惑そうにしてたから」 橋龍「そんなつもりはないよ。大丈夫だよ」 
弥生「ああ、そう。それじゃ、私は帰るね」そういって弥生は帰っていった。橋龍はその後も夕日を見ていた。

6人の方も、やっと船に乗ることができた。船はかなり大きなもので、30人から40人は乗れるような、遊覧船だった。ディズニー屋敷のために、こういった船は運航されていたが、今では本当に足りないくらいに、ディズニー屋敷の人気が出ていた。そして船は動き出したのだ。日本橋に向かって。

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