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パパはかわら版

第3章 パパはかわら版B

そういわれると、3人は、肩身が狭い感じがした。勝手に来て、かってに出てったのは、自分たちだったのだから、それは当然なのだが、他人の口からそれを聞くとなんとも、説得力を感じたのだった。食事も終わって、帰らなくてはいけない時間になっていたはずだが、その気配がないので、事情を察したのか勇一が今夜は泊まっていきなさいよと3人にいった。3人は、そんなわけにはいかないといったが、橋龍さんも遅くなりそうだし、今日ぐらいはいいんじゃないのといわれて、泊まることにしたのだ。橋龍が迎えにくることを計算にいれていたのに、とうの橋龍がまた飲んでいるのかどうか知らないが、帰ってこないのでは話にならなかった。

橋龍がやっと長屋に帰ってきたときには、かなり遅い時間になっていた。家に入ろうとしたとき、隣の勇一が出てきたのだ。

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