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狼彼氏!?

第16章 離れゆく心

ピンポーン…


『琥だっ!』


私は、チャイムの音を聞くと急いで玄関のドアを開けた


そこには、黒い髪を綺麗にセットして黒いジャンパーを羽織った琥が居た


頭の包帯は、はずしていたけど顔のガーゼは、まだ貼ってあった。


「…琥君、ちさをよろしくね?」


私の後ろでそうお母さんが言うと琥が


「はい!娘さん…少しお借りします」


娘さんお借りしますって…


しかも琥が敬語使ってる


それが面白くて私は、1人クスクス笑っていた


「ちさ?お母さん夕方には、帰ってくるから…お母さんより早く帰ってきたらちゃんとお留守番してるのよ?」


お母さんが心配そうに私を見つめる


ちゃんとお留守番って…


ちゃんとできるもん!


『もう!ちゃんとお留守番くらいできるーっ!じゃ!いってきま~す』



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