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ショタコイ

第1章 追憶

「ねえ、なんて名前だっけ?」


自己紹介で、ひときわ声の大きかった男が、彩の隣に座った。


こじゃれた飲み屋の個室で行われている、今回のコンパは彩の友人の1人 ミヤコが計画したものだった。


「彩だよ~!よろしくねっ。」


彩は、リップを塗り直したばかりの潤った唇を上げた。


彩の愛嬌のある笑顔に、声をかけた男は安堵したようにはにかんだ。


「俺、ケイタ!よろしくっ!」


彩は、ウーロン茶を飲みながら、横目でケイタを一瞥する。

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